私はこのお芝居をやるにあたって、長田、あに子と共に石巻を訪ねました。
私が石巻を訪れてひとつ、私の中で決定的に変わったなと思うことがことがあります。
それは震災関連のニュースを前よりも他人事だと思わなくなったこと。例えばがれきの処分問題などですね。今まではニュースでどんなに見聞きしても、どこか遠い国の出来事のようでした。でも石巻を訪ねて、そこに住んでいる方々と直接お話をして、一緒においしいごはんを食べて、お酒を飲んで、石巻は遠い国ではなくなりました。大好きな人たちがいるまた行きたい場所です。その場所が様々な問題を抱えている。他人事とは思えません。何かできないだろうか、そう考えても途方もない無力感におそわれます。
容易にお芝居の題材にすることはできない。
そこで、だからこそ、この公演は大きな挑戦であると感じています。
震災、津波とは遠いところにいた私たちがどれだけ真剣に考え、感じられるか。劇場に足を運んでくれたお客さんにどれだけのものを感じさせることができるか。たくさんの人に観届けてほしいと思います。


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